「不便を楽しみ何かを見つける」福井的田舎生活に奇蹟を見た!

MOH通信編集部

2008年10月10日 17:03

【滋賀県高島市マキノ在原の里で日本の原風景に出会う】

福井朝登さん35才。在原の里に出会ったのは29才の頃。
茅葺の四つ間住まい、土間とおくどさんがある日本家屋・・・の廃屋。
持ち主は近所に住むおばあちゃん。
福井さんは、即刻購入。
廃屋の前にテント(ビニールハウス)を建て、仮住まいとした。
薪ストーブと寝袋とキャンプ道具が家財道具。
「若いから、できたんですよ」
唯一の電化製品であるPC(パソコン)のホームページで自分の暮らしを発信した。

都会の快適さと便利さに疑問を持った設計事務所勤務時代。
すべてをなげうって、在原の里に来た。
師匠の菊家さんに出会い、仲間が集まり、棟上ができた。
3年かけて葦をかり、茅葺ができた。
福井さんは31才。仲間は通算100人を数える。

恋をして、結ばれた。
息子が生まれた。
妻の英里子さんは33歳、里の人は「在原の奇蹟」という。
息子は大吉、1才、「希望の星」だ。

福井家の壁は1枚1枚塗り方が違っている。
手弁当で手伝ってくれた仲間の個性だ。
いい、味が出た。
家の造作は現在進行形。
今年は囲炉裏と床暖房で寒さを楽しむ。
雪対策は、除雪機があるので、バッチリ。

「季節の狭間がとても好き」
移りゆく四季を楽しみ暮らしを彩る。
生きるって、こういうことなんだ。
大吉君の小さな手が、教えてくれた。


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