アール(美術)・ブリュット(自然のまま)☻

MOH通信編集部

2011年02月08日 14:11

≪ART BRUT JAPONAISアール・ブリュット・ジャポネ展≫

★1月4日~6日、大津プリンスホテルでアール・ブリュット・ジャポネ展が開催された
主催は滋賀県社会福祉事業団企画事業部とボーダレス・アートミュージアムNOーMA

★2008年に滋賀県近江八幡市にあるボーダレス・アートミュージアムNOーMAとスイスローザンヌ市のアール・ブリュット・コレクション(Collection de l`Art Blut)との連携企画展「JAPON」をきっかけにして、フランス・パリ市立アル・サン・ピエール(HALLE SAINT PIERRE)美術館の館長自らが、2009年滋賀県社会福祉事業団を訪れ、自身の目で選び抜いた作品(63人、約800点)が芸術の都パリを彩った

★今回のアールブリュット・ジャポネ展は、凱旋展。フランスのアル・サン・ピエール美術館の雰囲気を味わい
しょうがいをもつ作者の表現を、間近に味わってもらおうというもの

★アール・ブリュットとは
伝統や流行、教育などに左右されず、自身のうちがわから沸き上がる衝動のままに表現した芸術、
加工されていない生(き)の芸術。英語では「アウトサイダー・アート」と称される。フランスの画家ジャン・デユビュッフェ(Jean Dubuffet 1901ー1985)によって考案された概念

☆感想
ブツブツの集合体の陶芸を見たとき、鳥肌がたった(ブツブツに弱いだけかもしれないが)
奇妙な感覚、文字、記号、絵画、表現されてる何れもが、現実をきりとっている
美しい部分だけとか、見にくいところは取り去ってとか、いわゆる大人の配慮はない
口当たりが苦かろうが、甘かろうが、目にした全てを感覚のママに表現している
だから、鳥肌がたったのかも・・・
彼らの作品には、共通している感覚がある(と、思う)
それは『熱』だ
かつて、火焔土器や縄文土器を見たときの感覚に似ている
古代の祖先が残した火焔土器は『熱さ』を感じた

なんだろう?
思考ではなく、理性でもない
“自然のまま”が、そこには溢れている
自分の殻が、ひび割れる感覚に陥った

★オマケ
ドヤドヤと国会議員の先生方(M党)が視察に訪れ、
訪日していたアル・サン・ピエール/パリ市立美術館の館長さんと談笑していた






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