わが家の出来事、ほたる&カラス
<ホタル>
夕食時間
がたがた、主人がご帰還
「ほら」
なにやら両手をすぼめて合わせてる
「あれ?」
ほのかな光
「ほら」
手を広げると
黄金の光があふれる
「わあ、ほたる」
「20ねんぶり」
「おじいちゃん、おばあちゃん、ほたるやで」
ホタルは主人の手の中で必死に光る、飛び立つ
「逃がしたり」と息子と娘
「うん」
窓から夜の闇へ飛び立つほたる
「しあわせ~」と一堂
<カラス>
出勤時、マンションの前を通ると
「があガアガア」
からすの声
何気に通ると頭の上をヒュッッ
「あれ?」
続いて頭がどわん
からすに頭をキックされた
「ひええ~」
逃げながら横目に映るは木の根元にひっかった子からす
おびえた目と目があった
親は子を守るため、私を威嚇したのだ
一目散に頭を抱えて逃げる私
翌日
「かああ」
「またからす」
電柱の上に止まり、なんだか頭を下げてる
木の根元には、子からすはいない
「よかったね」
翌々日
からすの声はなかった
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